まこもへの取り組み

商工会 菰野町商工会の活動

「菰野」の町名由来の「マコモ」を地域資源として活用し、特産品と観光サービスの開発を促進し、 町内産業の活性化を図るため、平成21年度中小企業補助事業「地域資源∞全国展開プロジェクト」に 申請を行い「おかえりなさい、夕焼け空に赤トンボ舞うマコモの里へ〜健康食材マコモ活用プロジェクト」事業として 採択されました。
21年6月にはこの事業の実行委員会、開発部会を発足し、有識者や町内の商工業者、マコモ生産者の方々と共に 22年2月まで様々な開発・普及活動を行いました。
主な実績としては、委員会や講習会等開催が12回、食品分析や水耕栽培実験などの各種調査活動、 特産品開発として11事業所で27品目、料理メニューは6事業所で26種の開発、学校給食を含む試食会を5回開催、 試作品の市場調査を地元5回、名古屋、東京でも各1回、しめ縄作り体験、ポスター・パンフレットやWebサイトの立ち上げなどです。
実行委員会開催の様子これまで菰野町民であってもマコモのことを知らなかったと云う多くの人々に、マコモを食べてもらったり 見てもらうことで、かなり浸透したと思います。また、これらの取り組みがテレビや新聞に取り上げられることも多く、 「菰野のマコモ」というキーワードが周辺市町を含めて根付いたのではないかと思います。


今後も、商工会はマコモの普及を促進し、菰野町の特産品として更に発展するよう、商工業者や生産者の 皆様と協力しながら、サポートしていきたいと考えております。


生産者 生産者の紹介、栽培の苦労話

収穫作業は手作業で行われます

菰野町内でマコモを生産するのは、大橋徳紀さんをはじめとする10件程度の農家が中心です。 6月ごろにマコモ田に田植えを行い、マコモタケが収穫できるのは秋半ばの10月中旬となります。
その間、農薬などは一切使用せず、刻々変わる天候状況と生育状況を見ながら、施肥を行います。 21年は施肥の分量を多くしすぎたためか、マコモタケの収穫量が思うように伸びず、品切れ状態が多くありました。 またマコモに関しては、まだまだ知られていない性質などが多くあり、試行錯誤を繰り返しながらの栽培でもあります。
収穫時には、人の背丈を超える2メートル程度に成長するため、刈り取りには機械が使用できず、 すべての収穫作業は手作業で行われます。 そのため、豊作であっても出荷量には限りがあり、貴重な食材でもあります。
生産農家のみなさんは、1本でも多く収穫し、1人でも多くの人に美味しく食べてもらうために、 日夜努力を惜しまず、頑張っておられます。


製品開発 製品開発の取り組み

製品開発の取り組み(手延べ麺)

マコモを使った製品開発には、町内11の事業所が取り組んでいます。
その中でも、製麺業のスズカミネさんは、マコモの葉やマコモタケの粉末を麺に練り込み、 マコモの手延べ麺として商品化に成功し販売しています。
しかしそこに至るまでには、多くの困難がありました。 製造工程の4分の1までは順調なのですが、麺にマコモを練り込むと、製麺時の「伸び」が悪く、 すぐに切れてしまいます。それをクリアしないことには、その後の工程にも影響してしまうため 温度管理や時間をかけて熟成させるなどの目に見えない努力が要求されます。
また、粉末を製造する専門業者が存在しないため供給が一定ではなく、色や品質にもバラつきがあり、 粉を見てその都度製麺方法を検討するといった苦労もありますが、熟練の勘と技術で乗り越えています。
今後も健康によい美味しいマコモの手延べ麺を期待できそうです。


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